一般的に震え(振戦について)

■振戦
ある関節を中心として起こる拮抗筋の間にみられる相反性の律動的な不随意運動で、一般には“ふるえ”と表現される異常運動である.わずかな振戦は健常人にも認められ、生理的振戦と呼ばれる。病的な振戦は一般に,その出現する状況により分類される。
静止時振戦(安静時振戦)は、手を膝の上に軽く置いたときなど、筋が活動していない状態で出現する振戦で、3~6 Hzの比較的ゆっくりしたリズムが多い。パーキンソン病に典型。姿勢時振戦は、上肢を前方に挙上した状態に保つときのように、筋がある一定の強さの持続的な活動を行っているときに出現する振戦である。4~12 Hzと広い範囲の活動を示す。本態性振戦に典型的で比較的速いものが多い。
動作時振戦あるいは運動時振戦は、物を取ろうと手を伸ばしたときなど、筋が随意的な活動を行っている状態で出現する振戦。小脳の障害で生じる。
小脳性振戦:歯状核と、これに連絡する神経路の障害による。
      小脳と中脳を結ぶ上小脳脚の病変により企図振戦が起こる。
羽ばたき振戦:四肢を一定の位置に保つために収縮している筋が間欠的に緊張を失うためにおこる。肝性昏睡、尿毒症、CO2ナルコーシス、低ナトリウム血症など代謝疾患による脳症の初期などに出現する重要な徴候。
肝性脳症:肝疾患において生じる精神・神経症状。肝不全などでは門脈系に側副路の形成がみられ、血中のアンモニア値が高くなる。肝と脳の障害が同時に進行すると意識障害の発作を繰り返して徐々に錐体外路系の症状。性格変化、痴呆をきたす。肝不全による精神神経症状は肝性昏睡ともいわれ、初期には注意力、集中力の低下がみられ、進行すると意識が混濁し昏睡に至る。末期には上肢に振戦や羽ばたき様の不随意運動がみられる。
キカガク 評判